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「魚食系男子project」で道産魚介類の6次産業化推進 漁師自ら加工・販売

 北海道北見市の若手漁師らが、魚離れが進む日本で魅力を広めようと「魚食系男子project」と銘打ち、地場産魚介類をPRするイベント開催などに力を入れている。目指すは自ら水揚げした魚の加工から販売まで担う6次産業化。代表で漁師の川口洋史さん(35)は「漁業者が直販する新たなモデルケースを作りたい」と意気込む。

 昨年11月下旬、札幌市の歓楽街ススキノの居酒屋「燦醸小町」。北見市常呂町産の海産物を使ったカキ料理やホッケの握りなどが男女約40人にふるまわれていた。公務員、三井あやさん(29)=札幌市=は「実際に食材を取った漁師から説明を聞きながら料理を食べ、いつもよりおいしく感じる」と笑顔を見せた。

 東京のウェブ広告会社で勤務していた川口さんが2010年に北見市常呂町にUターンしたことをきっかけにプロジェクトを始めた。これまで子供向けの魚料理教室や水族館で魚を食べるイベントなどを開催。飲食店でDJになって音楽をかけながらホタテ料理を提供する「ホタテクノ」のような奇抜な企画も手掛けてきた。

 昨年7月には事業の収益化を図ろうと、漁師仲間ら6人と「マスコスモ合同会社」を設立。6次産業化を本格的に進めるために特殊冷凍機「3Dフリーザー」を導入し、メンバーが漁で取ったホタテやカラフトマスなどの魚介類を急速冷凍して加工。営業活動にも励み、道内の飲食店十数店舗に卸している。

 3月からはインターネット販売も始める予定だ。川口さんは「将来的にはコミュニティースペースを備えた飲食店を開き、町への観光客誘致にもつなげたい」と話している。

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