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金融取引、AIで不正対策支援 NEC、第1弾は証券業向け売買審査

 NECは人工知能(AI)技術を活用し、証券・銀行・保険などの金融取引における、リスク・不正対策業務の支援ソリューションを順次販売する。昨年末に第1弾として、証券業界向けに不公正取引の審査業務を支援するクラウドサービス「NEC AI売買審査支援サービス」の提供を開始した。

 「NEC AI売買審査支援サービス」は、AI技術を利用して不正な金融取引を検知するソリューション。ディープラーニング(深層学習)技術によって高い精度での予測を実現するRAPID機械学習技術により、全ての取引データを対象に、不公正取引の可能性を高精度にスコアリングできるため、従来は審査担当者が手作業で一件一件調査・分析していた、売買取引の最終審査を支援する。

 一方、膨大なデータに混在する多数の規則性を発見し、高精度の予測だけでなく分析結果の根拠まで説明可能なAI「異種混合学習技術」も活用。スコアリングなどの分析結果だけでなく、不正と判断した根拠もAIが導き出せるとしている。

 また、約495万の証券総合口座数を有するSBI証券の審査ノウハウとNECのデータサイエンティストのノウハウに基づいたAI予測モデルを採用しており、アマゾンのクラウドコンピューティングサービス「アマゾン ウェブ サービス(AWS)」のセキュアなクラウド環境上で分析をするため、既存システムの環境にとらわれることなく、短期間かつ効率的にサービス導入ができる。

 また、今後はインサイダー取引審査への対応といった機能拡充も予定している。なお、SBI証券では、「NEC AI売買審査支援サービス」の導入を決定しており、1月に運用を開始する。(インプレスウオッチ)

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