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SOMPOチャレンジド、目標を前倒し達成 障害者雇用「100人」へ弾み

 SOMPOホールディングスの特例子会社として障害者雇用を促進するSOMPOチャレンジド(東京都西東京市)は2019年末で障害者雇用が40人となり、年度末を待たずに予定の年間20人増を達成した。22年度の100人態勢に弾みをつけた。今後も着実に増やすため高校生向けインターン(就業体験)に注力し、充実した教育体制や良好な職場環境をアピール。早ければ21年4月入社組にインターン経験者が加わることを期待している。

 高1もインターン

 「温かい会社」。昨年11月下旬に損保ジャパン日本興亜の事務本部ビル(同)でのインターンに参加した東京学芸大付属特別支援学校2年の安井萌さんは笑顔で語った。「どんな仕事をするか見てみたい」とやってきた東京都立清瀬特別支援学校2年の横田翔太さんも「実習は楽しくて、あっという間に終わった」と喜んだ。

 5日間のインターン期間中、パソコンでの伝票(納品書)のデータ入力、電話対応、社内の書類送付に使用するビニール袋の整理・並び替えなどの業務を予定通りにこなした。横田さんは書類を持って移動するときに社員とすれ違うと「失礼します」と声をかけ、教育担当者からの指示に大きな声で「はい」と答えていた。

 同社は18年4月に設立、インターンを昨年から始め、3回の実施に19高校から2、3年生計37人が参加した。この中から仲間が生まれることを楽しみにしており、総合企画部の上田展裕課長は「働くイメージが具体的にわかない生徒も多いので就職に失敗しないためにもインターンは必要。体験して感じて(入社を)決めてほしい」と期待を寄せる。

 今年は2月に1年生対象のインターンも初めて開催する予定だ。高校側から要請を受けたためで2、3年生の5日間より短い3日程度、難易度も下げて職場を回って働くイメージを持ってもらう。

 初の新卒4月入社

 SOMPOチャレンジドは設立当初、障害者9人で業務を始めた。その後、雇用促進を目的に中途採用を積極化し、18年末には在籍者が20人、19年末には40人に膨らんだ。20年4月には初めて新卒8人(全体は20人)を採用する予定で、22年度には100人態勢を目指す。

 そのために必要な人材育成・運営にも注力。目標設定(P)、意識と行動(D)、評価・表彰(C)、役割付与(A)のPDCAサイクルで成長を確認するとともに、集合研修や自己研鑽(けんさん)など教育体系も充実させている。精神保健福祉士などの資格を持ち専門職として社員スタッフをサポートする足立吉央氏は「障害者は個々でレベルが違うので、その人に合わせたアドバイスや伝え方が重要」と指摘。これを受け「相対ではなく、努力を認める」(上田氏)評価を取り入れた。

 総合企画部の佐藤真吾課長は「健常者も障害者と接することで新鮮な気づきを得た」といい、職場は和やかな雰囲気が漂う。作業工程の見直しなど試行錯誤しながら障害者社員のモチベーションを落とさない人材育成法を探し「将来のチームリーダーを出したい」と意気込む。

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