サービス

テレビでネットフリックス、機器の投入も ジェイコムが目指す放送と通信の融合 (1/2ページ)

 ケーブルテレビ国内最大手のジュピターテレコム(ジェイコム)の井村公彦社長は産経新聞のインタビューに応じ、インターネット上の動画配信サービスもケーブルテレビも、両方視聴できる機器の普及で、“放送と通信の融合”に注力する意向を明らかにした。「(動画配信も)お茶の間のテレビで見てもらうことで、ケーブルテレビの多チャンネル放送も見てもらう」と展望を描く。(兼松康)

 動画視聴は増

 「放送と通信の融合という大きなテーマが掲げられる一方で、現実には若い人のテレビ離れが起きているとされる。だが実は、『動画』の視聴時間は増えている」

 井村社長はこう指摘する。

 同社は昨年12月、Netflix(ネットフリックス)やDAZN(ダゾーン)といったインターネット上の動画配信サービスを、リビングの通常のテレビで見られる新たな視聴用のセットトップボックス(STB)を投入した。

 「テレビでの視聴時間が減り、スマホやタブレットで動画を見る時間が増えた。その中で、ケーブルテレビの視聴に必要なSTBは両方に対応できるようにしなくてはならない、というのがテーマだった」

 持ち出しOK

 日本の地上波放送のネット同時配信は、欧米に比べて実施が遅れている。ジェイコムでは「グローバルの動きをにらみながら、どういうものを投入すればいいのか」を探ったという。その結果として、新STBには、ネットフリックスやダゾーンのほか、TVerやabemaTVなどの配信サービスが利用できる機能が、最初からインストールされた。

 視聴者からの評価も高く、既存の利用者の契約変更も含め、7日現在で約5万件が契約。「当初計画を3割上回って推移している」(同社広報部)という。高年齢層の利用者からは、スマホやパソコンと違って、普段使っている大画面のテレビで配信動画を見ることができて好評だという。また、「若年層には、(ジェイコムでの契約で動画配信サービスの)持ち出しによる視聴が可能なことも喜ばれている」(井村社長)。

 家族だんらん

 井村社長は「私見」と前置きした上で、「私どもの企業はテレビとともに成長してきた。今の時代、家族が個人の部屋にこもってそれぞれが見たいものを見ることも多いが、やはりテレビの前に家族が集まって楽しんでもらう環境を作りたい」と語る。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus