現場の風

西武ホールディングス 中小と協業、新たな事業創出加速

 西武ホールディングス経営企画本部西武ラボ部長・田中健司さんに聞く

 --西武グループの新規事業の創出に向けた取り組みが本格化している

 「人口減少で鉄道の旅客収入は将来的な拡大が難しい。こうした中で、将来の成長を牽引(けんいん)する新たな経営の柱を創出するという狙いがある。西武グループは鉄道をはじめ、ホテルや不動産などさまざまな事業を展開している。そうした事業で築いた機能や資産も活用。起業の支援や中小企業との協業などを通じたイノベーションを促し、新たな事業を創出したいと考えている」

 --西武が取り組む上での強みは何か

 「不動産をはじめとするアセット(資産)が利活用できることと、豊富な顧客接点だ。鉄道だけでも年間輸送人員は6億6000万人にも上る。この顧客との接点をどう生かしていくかは今後のテーマでもある」

 --どういった新規事業の創出を目指すか

 「西武グループは『でかける人を、ほほえむ人へ。』というスローガンを掲げている。このメッセージを体現するような形のものがいい。もちろん事業性は大切だが、地域に貢献できるものや雇用を生み出せるものなど、社会性も重視している」

 --当面の目標や展望は

 「西武はトレンドやカルチャーに敏感で、それらの創出にも挑戦する風土を持っていた。中小企業との協業や育成、オープンイノベーションなどを通じた事業創出を加速していくが、一連の取り組みを通じて社内の挑戦する風土づくりをさらに促進できれば、と思う。西武ラボの取り組みは3年目、ここで進めているアクセラレーターの枠を超えた事業創造プログラム『スウィング』は2年目となる。ここを舞台に取り組む未来に向けた挑戦が、沿線をはじめとする地域はもちろん、西武グループ全体にもいい刺激になることを期待したい」

【プロフィル】田中健司

 たなか・けんじ 立命館大卒。INAX(現LIXIL)入社。2003年、アドホック(現・西武ペットケア)入社。07年、代表取締役就任。08年、アドホック株式を西武グループに譲渡し西武ペットケア代表取締役に就任。17年から西武ホールディングス経営企画本部西武ラボ部長を兼任。愛知県出身。

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