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5Gでスマホ利用拡大へ 普及には機器充実と負担軽減

 シャープに続いてソニーも第5世代(5G)移動通信システムに対応したスマートフォンを発表し、今春の商用サービス開始を前に5Gの機運が高まっている。5Gでは新たな動画コンテンツやライブ配信など、スマホの利用がさらに広がりそうだ。ただ、スマホ単体では5Gの特性は十分に生かせず、普及にはメガネ型端末など対応機器の広がりが欠かせない。端末代や通信料が高額になるとされ、負担の軽減措置も求められそうだ。

 5Gの大きな特徴は通信速度が向上する「高速大容量」、多くの機器がつながっても通信速度が落ちない「多数同時接続」、通信で生じる時間差の少ない「低遅延」の3つだ。

 映画などの高画質動画や3次元(3D)の立体映像を屋外で楽しんだり、高精細な画像など膨大なデータを簡単に送信できたりする。競技場やコンサート会場など、たくさんの人が集まる場所で、さまざまな視点の映像を同時に配信するサービスも実現。遠隔地にある機器などを時間のずれを感じることなく操作することも可能だ。

 ただ、せっかくの高精細な映像もスマホの小さな画面に表示するだけでは意味がない。NTTドコモの吉沢和弘社長は「スマートフォンの在り方が変わる」と、メガネ型端末やカメラなどの周辺機器をスマホに接続して5Gを楽しむ構想を掲げる。

 普及に向け、価格も重要になる。本体価格の高騰に加え、5Gでは、通信量が膨大になるため、現状の携帯電話大手各社の大容量プランよりも高くなると予想される。

 シャープは令和3年までに中低価格帯スマホでも5G対応をするとしたが、料金プランでも、納得感のある料金体系とサービスを提示できるか、注目される。

 米国や韓国では昨年4月に商用化を始め、欧州の一部や中国でも開始しており、日本勢が遅れているとする見方はあるが、挽回は十分可能だ。5Gで使う電波は障害物で遮断されやすいなど、届く範囲が狭いため、全国にもれなく整備されるには時間がかかるからだ。20日に都内で開かれた5Gのシンポジウムで、KDDI(au)のモバイル技術本部の小西聡副本部長は「まだ追い越しは可能。日本独自のコンテンツでロケットスタートを切る」と語った。(高木克聡)

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