マネジメント新時代

新型肺炎が直撃、中国自動車販売2000万台割れに備えよ (2/2ページ)

 過去を振り返ると、米国ではエジソン研究所の研究員であったヘンリー・フォードが、エジソンの勧めにて1903年に独立してフォードモーターを設立した。その5年後にT型フォードを発売して大ヒットとなると、それをきっかけとして200社以上の自動車メーカーが乱立したといわれている。

 しかし、現在生き残っているのは、大手でゼネラル・モーターズ(GM)、フォード・モーター、FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)それに昨年末に電気自動車(EV)「サイバートラック」を発表し、既に50万台を超える予約を集めたテスラぐらいである。

 別の見方をすれば、このような激変の時代をどう生き残るか、企業の適用能力と資金力が試されるのであろう。ただし暗い面ばかりではない。中国は近年、人工知能(AI)、ビッグデータ、自動運転などの先端技術で世界のトップを走っている。

 いったん、新型ウイルスが終息すると、これまでの鬱憤を晴らすべくV字回復になるのではないだろうか。まさにシュリンクして力をため込んでいるともいえる。その時、日系企業は、これまでと同様のビジネス形態で接するのか、はたまた異なるアプローチを取るのか、将来戦略を考える良い機会ではないかと思われる。

【プロフィル】和田憲一郎

 わだ・けんいちろう 新潟大工卒。1989年三菱自動車入社。主に内装設計を担当し、2005年に新世代電気自動車「i-MiEV(アイ・ミーブ)」プロジェクトマネージャーなどを歴任。13年3月退社。その後、15年6月に日本電動化研究所を設立し、現職。著書に『成功する新商品開発プロジェクトのすすめ方』(同文舘出版)がある。63歳。福井県出身。

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