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トヨタ、中国販売7割減 2月 9割超の店舗営業再開も

 トヨタ自動車が4日発表した中国市場における2月の新車販売台数は、前年同月比70.2%減の2万3800台だった。肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの影響で、人気が高い日本車の販売にも急ブレーキがかかった。市場低迷を受け、トヨタも工場を置く広東省広州市は購入補助を始めた。

 トヨタの2月は、高級車ブランド「レクサス」を含め、全車種が前年実績を割り込んだ。マイナスは2カ月連続。

 トヨタは、新型肺炎による春節(旧正月)連休の延長で工場の再開が遅れ、販売店も休業が続いた。足元では9割超の店舗が営業を再開したというが、消費者心理の回復に時間がかかる可能性もある。

 他の日系大手のホンダと日産自動車、マツダも今後、販売台数を発表する。

 中国メディアによると、広州市は3日、国の新環境基準を満たしたエコカーに買い替える市民に3000元(約4万6000円)の補助金を出すと発表した。電気自動車など「新エネルギー車」の購入には1万元を支給する。

 広東省仏山市も補助金政策を打ち出しており、地方政府は消費落ち込みに危機感を強めている。(北京 共同)

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