現場の風

双日 ガス開発から販売まで一体的に

 双日 執行役員エネルギー・社会インフラ本部長 橋本政和さん(52)

 --エネルギーと社会インフラ部門を統合した

 「双日が強みを持ち、今後も主戦場となるアジアではベトナムやミャンマー、バングラデシュなど液化天然ガス(LNG)輸入が大きく増える。こうした中で、インドネシアで参画するジャワ1事業は、LNG受け入れ基地とガス火力発電所を一体開発する『ガス・ツー・パワー』と呼ばれる事業だ。こうした案件を増やしたいと、約2年前に組織を統合した。デジタル技術を持つ組織も統合し、顧客のニーズに対応していく」

 --ガス開発から販売まで一体的に取り組む

 「世界首位のLNG輸入国のノウハウや知見はもっとアジアで生かせる。日本の電力会社やガス会社と手を組み市場を開拓したい。大阪ガスと共同で、ベトナム国営ガス会社から天然ガスを調達し、地元企業などにガスを供給する事業に参画した。ガスの最終ユーザーとの接点を持てる意義は大きい。ニーズに応じてガス供給だけではなく、太陽光や分散型電源などの提案にもつながる」

 --再生可能エネルギーへの取り組みは

 「脱炭素化の流れに対応し、環境への貢献を重視している。台湾でJXTGエネルギーや中国電力、四国電力と洋上風力事業に参画した。台湾は20年間の固定価格買取制度が確立されている。ここで積んだ知見を生かし日本の洋上風力にも参入していきたい。現在約3割の持ち分発電量に占める再エネ比率をさらに引き上げたい」

 --ミャンマーで携帯の基地局整備に参入した

 「若者を中心に、スマートフォンの普及が進む。第5世代(5G)移動通信システムの需要をにらみ、商機があると判断した。無電化地域がまだ多いミャンマーでは携帯向けの基地局に小規模発電所を併設するケースが多く、通信と電力の融合ビジネスにつながる。携帯の支払い料金に電力料金をのせることで利便性も高まる」

【プロフィル】橋本政和

 はしもと・まさかず 1990年一橋大社会卒、日商岩井(現双日)入社。2011年環境・都市インフラ推進室長、環境・産業インフラ本部副本部長。17年執行役員、18年4月から現職。愛知県出身。

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