伊藤忠商事は１６日、住宅向けの蓄電システム事業を海外でも展開すると発表した。カナダの蓄電システム開発会社「イグアナ・テクノロジーズ」に出資し、太陽光発電システムと組み合わせた住宅用太陽光・蓄電システムを北米、オーストラリア、欧州で販売する。
今回、イグアナが実施した新株予約権付き転換社債を約４憶円で引き受けた。今後、株価状況をみながら株式転換する方針で、すべて転換した場合、伊藤忠の出資比率は約２割となり、２番目の大株主となる。
伊藤忠は国内では、すでに蓄電システムを累計で３万台販売しており、このノウハウを活用して海外での事業を本格化する。
伊藤忠が出資する米国の住宅用太陽光発電事業者「サンノーバ・エネルギー」の太陽光パネルと、イグアナの蓄電システムなどをセットにした事業を強化する。蓄電システムの海外事業を３年後に５０憶円規模、５年後に２００憶円規模に拡大させる方針だ。