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新型コロナウイルスで大リーグのキャンプ中断、地元にダメージ (2/2ページ)

 営業戦略も練り直し

 フェニックス・オープンが終わると、MLB15チームが集結してカクタスリーグが開幕する。日本でいう春季キャンプとオープン戦を兼ねたものだが、各チームはもちろんのこと行政側にとってもマーケティング戦略の重要な位置付けを占める。

 スコッツデール周辺都市はMLBチーム誘致のためにベースボール・ファシリティーの新設を進めてきた。同市ダウンタウンにあるスコッツデール・スタジアムも2月に約5000万ドルが投じられてクラブハウスが新設された。今後もスタジアムのリニューアルは続く。

 ジャイアンツで長年指揮を執ってきた名将ブルース・ボウチー氏が先シーズンで勇退。今シーズンからは読売ジャイアンツでもプレーしたゲープ・キャプラー氏が指揮を執る。コーチングスタッフも一新して練習内容も環境も昨年とは大幅に違う。中でも至る所にITの導入が見られる。MLB全体的にその傾向が進む中、ソフトウエアの進化と販売業者側からの提案はすさまじいという。しかし“バッタもん”も多くその選別にかなりの労力がいるようだ。

 時代とともにチーム環境は進化しスタッフの顔ぶれも年々変わっていく。しかしフィールドの芝生の美しさは今も昔も変わらない。それを背景に多くのファンたちの写真を撮る姿はいつも笑顔だ。その風景が早く戻ってくることを願うばかりである。

【プロフィル】川上祐司

 かわかみ・ゆうじ 日体大卒。筑波大大学院修士課程スポーツシステム・健康マネジメント専攻修了。元アメリカンフットボール選手でオンワード時代に日本選手権(ライスボウル)優勝。富士通、筑波大大学院非常勤講師などを経て、2015年から帝京大経済学部でスポーツマネジメントに関する教鞭を執っている。著書に『アメリカのスポーツ現場に学ぶマーケティング戦略-ファン・チーム・行政が生み出すスポーツ文化とビジネス』(晃洋書房)など。54歳。大阪府出身。

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