リーダーの視点 鶴田東洋彦が聞く

丹青社・高橋貴志社長 デジタル技術で空間演出に磨き(2-1) (1/3ページ)

 デジタル技術で空間演出に磨き

 活気あふれる快適な商業施設、体験する楽しさや感動を味わえる文化施設などの空間づくりを手掛けるプロ集団、丹青社が事業のフィールドを広げている。デジタル技術を取り入れて空間演出に磨きをかけたり、都市計画や街づくりに貢献したりして自ら活躍の機会を創出。そのために不可欠な人材の育成・確保にも力を入れる。高橋貴志社長は「成長の原動力は提案力とクリエーティブ力だ」と力強く語り、デジタル時代の空間づくりに挑んでいる。

 海外にない総合力

 --百貨店の装飾からスタートし、今や“総合ディスプレー業”としての地位を確立した

 「創業は1946年。初代の渡辺正治が戦後、東京・上野松坂屋の催事の装飾を手掛けたのが始まりだ。その後、装飾だけでなく、商業施設や博物館、展示イベントなどの空間づくりをトータルで手掛けるようになり、顧客の課題を解決するビジネスパートナーとして企画から設計、施工、運営まで一気通貫で行う態勢を整えていった。これが他社との違いだ」

 --総合ディスプレー業の強みは

 「それぞれの空間づくりで培った知見を生かしながら融合することで、いろいろな切り口から提案できるのがわれわれの強みだ。海外は得意分野のみを手掛け企業が多く、デザインはデザイン会社、施工は施工会社に任せるといったように専門性で細分化されている。総合ディスプレー企業は海外にはない事業モデルで、日本独特といえる」

 --中でも得意とする領域は

 「博物館や美術館といった文化施設は先駆けだったこともあり国内シェアは高く、トップを走る。売上比率は10%強で、ボリューム的には60%を占める商業施設が大きいが、この分野ではボリュームよりシェアを重視したい。博物館などは地元文化の保存拠点として喜ばれるし、政府も観光立国を目指しており、そのお手伝いもできる」

 「日本唯一のミュージアム専門シンクタンク『丹青研究所』を持つのが強みになっている。もともとは博物館の調査研究、資料の保存研究に取り組んできたが今は文化観光にシフトし、文化財を観光資源として生かす取り組みにも力を入れている。文化財の保存や活用を検討する自治体などからの相談に応じ、構想段階から参画することが多い」

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