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ソフトバンクG資産売却へ 4.5兆円 株価下落で自社株買い

 ソフトバンクグループは23日、保有する資産の最大4兆5000億円分を売却、現金化すると発表した。生じた資金は最大2兆円分の自社株買いのほか、負債削減などに充てる。新型コロナウイルスの感染拡大に伴って株式市場が混乱し、ソフトバンクグループの株価も大幅に下落した。財務改善策を打ち出して株価回復につなげる狙い。孫正義会長兼社長は「当社史上最大の株式取得であり、過去最大の現預金などの増加につながる」とのコメントを出した。世界的な株価下落を受け、国内企業にリスク資産を手放し手元資金を厚くする動きが出てきた。

 ソフトバンクグループは13日にも自社株買いを発表しており、合計の取得額は最大2兆5000億円となり、発行済み株式の45%に相当する。取得した株は消却する方針で、株式価値の向上を図る。残りの資金は負債の償還と社債の買い入れ、現預金の残高に充てる。2020年度に実施する。

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