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forestdigital 「デジタル森林浴」開発

 ■香りや風も再現し癒やしを提供

 北海道浦幌町のベンチャー企業「forestdigital(フォレストデジタル)」が、屋内に自然の高画質の映像を投影する「デジタル森林浴」を開発している。映像や音だけではなく香りや風も再現を目指す。ストレス軽減を期待し、病院や企業などへの出前サービスを想定する。

 幅約7メートルの壁いっぱいに森林の映像が映し出され、川のせせらぎの音が流れる。木の葉の匂いがほのかに漂い、同社の辻木勇二代表(49)は「体験した人に、あっと驚いてもらいたい」と力を込めた。

 同社は昨年11月に設立。2017年度、人口流出や産業衰退に悩む浦幌町で実施された地域振興のプロジェクトに、当時、大手ITのヤフーにいた辻木代表らが参加したことがきっかけとなった。豊かな自然に着目して「新たな産業を」と起業した。

 風景を高画質の360度カメラで撮影し、1回で30分間ほど壁や天井に投影。香りは森林を研究する専門機関と協力して再現し、風は機械を使い、シーンに合わせて送る。値段や商品化の時期などは未定という。町は補助金を出すなどして同社の取り組みを支援。「デジタル森林浴で町の魅力を全国の人に知ってもらい、観光促進にもつながってほしい」と期待を寄せる。

 現在は道内の風景を80種類ほど用意しているが、今後は世界自然遺産・屋久島(鹿児島)の「縄文杉」や沖縄のマングローブ林など、全国各地の映像を増やす予定だ。辻木代表は「外出困難な病人や都会で働く人の癒やしになってほしい」と意気込んでいる。

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