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5Gサービス、ドコモ先陣 スマホ7機種順次投入

 NTTドコモは25日、国内で初めて第5世代(5G)移動通信システムを使ったスマートフォンサービスを本格的に開始した。5Gに対応した端末を順次投入し、高精細な動画やゲームを楽しむことができるようになる。KDDI(au)は26日、ソフトバンクは27日にそれぞれ始める予定で、顧客獲得競争が激化しそうだ。

 昨年4月に5Gサービスを開始した米国や韓国に約1年遅れて、国内でも「5G時代」が到来する。各社は高速大容量通信の特徴を生かした独自のサービスの充実を急ぐ。

 当初は29都道府県の空港や商業施設など150カ所で5Gシステムを使える。エリアは徐々に広げ、今年6月末までに各都道府県の少なくとも1カ所に5Gの基地局を設置するが、家庭などで日常的に使えるようになるには数年かかるとみられる。

 ドコモは5G専用の料金プランを用意し、月額7650円(税別)で提供する。複数の割引サービスを適用すれば最低価格は4480円になる。データ通信容量の上限を100ギガバイトとし、当面はキャンペーン期間として無制限とする。

 5G対応スマホ7機種を今夏までにそろえる方針で、サービス初日は韓国サムスン電子の「ギャラクシー」と、シャープの「アクオス」の2機種を発売した。

 ドコモショップ丸の内店では25日、5Gスマホを手に入れようと開店前から数人が並んだ。店内には5Gサービスを体験できるブースがあり、訪れた人がスマホで高精細の音楽ライブ映像やゲームを楽しんでいた。アプリ開発会社経営の菅沢英司さん(38)は「5Gを使ってどんなアプリが作れるか早く研究したい。映画のダウンロードも楽しみだ」と話した。

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【用語解説】第5世代(5G)移動通信システム

 携帯電話などに使われる通信方式の新規格。携帯電話大手が3月中にサービスを始める。現行の第4世代(4G)に比べ、通信速度や容量が大幅に向上した。通信の遅れが少なく、多数の通信機器を同時につなぐこともできる。携帯での個人利用のほか、自動運転や遠隔医療など産業分野への活用も期待されている。

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