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YZDA 米で得た知見や経験、日本に広めたい

 デザインスタジオ「YZDA」代表・吉田恵美さんに聞く

 --世界最大の米住宅デザイン情報サイトが選ぶ「ベスト・オブ・ハウズ賞」を7年連続で受賞するなど、ながらく米国で活躍してきた

 「渡米したのは学生時代。卒業後に米国の建設会社に就職し、その後インテリアデザイナーとして独立した。そういう意味では米国で31年過ごしたことになる。独立後は主に富裕層向け住宅のインテリアを手掛けてきた。近年は高機能住宅であるスマートハウスへのリノベーション(改修・改築)需要が多く、アートの要素に加え、技術力なども問われるようになってきた。経済動向などの影響も以前より強く受けるようになってきている」

 --変化の大きな時代を迎えているが、住宅にもその影響が及んでいる

 「デジタル化への対応は目覚ましい。省エネやCO2(二酸化炭素)排出削減、防犯などのセキュリティーといった部分でIT技術の活用が進んできた。同時に、米国では住宅も投資の視点で考える傾向が強い。転職などで住居を変えることの多い米国人は転売時の価格にもシビアだ。優れたデザインという概念に最新の機能や下がらない価値といった要素が多分に加味され始めている」

 --今後は日本にも活躍の舞台を広げる

 「米国で学んできたことを日本にも生かしたい。まずは芦屋(兵庫県西宮市)の洋館のリフォームなどを行うが、日本でも仕事の機会を増やし、米国の情報や現地で得た知見を広めたいと思う。同時に、日本でこれまでの経験などをつづった本も出版しようと準備している。日本の工芸や文化に触れ、これらを米国に伝えることで日本の地方創生に役立てていく取り組みも始めている。日本には優れた伝統工芸が多々ある。それらを見つけ出し、広めていきたい。こうした取り組みを通じ、目の前にいる人の生活を豊かにできたら幸せだと思う」

【プロフィル】吉田恵美

 よしだ・さとみ 1994年、米アイオワ州立大芸術学部卒。米建設会社を経て2005年、デザインスタジオのYZDAを設立して独立。18年には東京オフィスを設立した。米国在住、福岡県出身。

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