高論卓説

新型コロナによる群集心理と拘禁反応 不安の連鎖乗り越える“首尾一貫感覚” (2/2ページ)

 「首尾一貫感覚」は3つの感覚からなっている。

 ▼把握可能感(「だいたいわかった」という感覚)--自分の置かれている状況や今後の展開を把握できるという感覚

 ▼処理可能感(「なんとかなる」という感覚)--自分に降りかかるストレスや困難に資源(相談できる人やお金、権力、地位、知力など)を使って対処できるという感覚

 ▼有意味感(「どんなことにも意味がある」という感覚)--自分の人生に起こることには意味があるという感覚

 今、私たちの社会は首尾一貫感覚が低い状況なのかもしれない。いつまで続くか分からない感染症拡大、いつ買い占めが起こるかもしれないという状況は、人々の把握可能感や処理可能感を低くする。しかし、一人一人がこの危機を乗り越えることの意味付けができれば、私たちは不安を乗り越えられると思う。まずは自分が群集心理の状態になっていないか、一人一人が自分の心を精査することが求められている。

【プロフィル】舟木彩乃

 ふなき・あやの ヒューマン・ケア科学博士。メンタルシンクタンク副社長。筑波大大学院博士課程修了。著書に『「首尾一貫感覚」で心を強くする』(小学館)がある。千葉県出身。

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