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新型コロナで「ギグワーカー」生活の窮地 休業すれば収入途絶

 新型コロナウイルスの感染拡大で、配車や料理配達の業務を請け負う「ギグワーカー」が瀬戸際に立たされている。休業すれば収入が途絶えて生活が困窮する恐れがある人が多く、マスクや手袋をして恐怖を抱えながら働き続けている。

 代表例が配車大手ウーバー・テクノロジーズの運転手だ。自分の空き時間にスマートフォンのアプリを通じて客を拾い、マイカーで運ぶ。スーパーの買い物代行やレストランの料理配達サービスも支えている。最近は一時閉鎖した飲食店やトレーニングジムの従業員も参入。外出が制限されたニューヨーク市内はギグワーカーの姿がひときわ目立つ。

 「私は食料品を届けています。基本的な生活を保障してもらえませんか」。米北西部シアトルで3人の娘を育てるシングルマザーのミッチェルさんは米紙で窮状を訴えた。配車は需要が減っており、買い物代行のインスタカートや料理配達のウーバーイーツを掛け持ちして生計を立てており「発熱しようがしまいが休めない」という。

 時間や場所に拘束されない柔軟な働き方といえば聞こえはいいが、ギグワーカーは個人事業主と見なされ、社会保障や福利厚生は不十分だ。

 ウーバーなどは検査で陽性と確認されたり、隔離措置になったりした場合の休業補償を相次いで表明した。だが本人や家族の体調が悪くなっただけでは対象にならない。支援団体ギグワーカーズ・コレクティブはギグワーカー同士をつなぐウェブサイトを開設。収入を継続して確保するため、託児や家事で協力し合うよう呼び掛けている。(ニューヨーク 共同)

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