現場の風

テクノツール 障害者向けコントローラー開発

 テクノツール取締役・島田真太郎さんに聞く

 --障害者を支援する機器を開発・販売している

 「『ウィンドウズ95』が発売される直前に、『障害を持つ方がコンピューターを使って他者とのコミュニケーションや仕事をしやすくなるように、入力する手段を充実させたい』と父(島田努社長)が創業した。いろいろな体の状態の人が使えるように選択肢を増やす一方、何でもかんでも自社でつくれば採算が合わないため、国内外の他メーカーの製品も販売している」

 --主力商品の一つに「MOMO」がある

 「ALS(筋萎縮性側索硬化症)や筋ジストロフィー、事故による頸髄(けいずい)損傷などで不自由な方の腕を、バネの力で下から支える。テーブルや車いすなどに付けて腕をすごく軽い状態にすることで、動かす力が弱い人をサポートする製品だ」

 --障害者向けのゲームコントローラーも開発しているが、経緯は

 「顧客に話を聞く中で、そうしたニーズがあると知り、昨年の1、2月頃にコントローラーメーカーに話を持っていったら共同開発を快諾してくれた。仕様はできており、今夏には発売したい」

 --どんな製品になるのか

 「国内ゲーム会社が販売する、世界的に人気のある据え置き型ゲームに使える初の障害者向け公式ゲームコントローラーになる。パソコンのゲームにも対応する。手が使える方でも、力が弱い人や、力は強くても震えのある方もいる。顎や頬、足、眼球など、いろいろな動かし方に対応できるため、さまざまな症状の方に使ってもらえる。今のゲームは、オンラインで遠くにいる人たちとも競ったり、交流したりできるが、障害者が健常者と対等にコミュニケーションできる契機にもなると思っている」

【プロフィル】島田真太郎

 しまだ・しんたろう 明治学院大経済卒、2009年日本航空電子工業入社。12年にテクノツール(東京都稲城市)入社、13年10月から現職。川崎市出身。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus