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東芝、きょうにも東証1部復帰を申請

 経営再建中の東芝が、現在上場している東京証券取引所第2部から1部への復帰を3日にも東証に申請する方針であることが分かった。審査で認められれば経営の信用力が向上し、成長投資に向けた資金調達をしやすくなりそうだ。審査は数カ月かかるとみられる。

 東証は2月、1部昇格の基準を緩和し、必要となる適正な有価証券報告書を従来の直近5年分から2年分に変更。東芝は、法令順守のための内部管理体制を強化するなど、1部復帰の準備を進めてきた。

 東芝は不正会計問題が発覚し、平成29年8月に1部から2部に降格した。

 東芝は経営立て直しのため、半導体や家電事業などを売却し、社会インフラといった景気変動の影響を受けにくい事業に力を入れる改革を進めてきた。今後は、あらゆる機器を通信でつなぐ「モノのインターネット(IoT)」や、解読困難な「量子暗号」を成長分野と位置付け、積極投資する方針を示している。今年1月にはIT事業を手掛ける子会社で再び会計不祥事が発覚しており、審査に影響する可能性もある。

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