ニュースレビュー

3.29~4.2 国内

 ■五輪、来年7月23日開幕決定

 新型コロナウイルスの感染拡大で史上初の延期に追い込まれた東京五輪について、来年7月23日に開幕する新たな大会日程が30日、決まった。大会組織委員会と国際オリンピック委員会(IOC)、東京都、政府の4者が30日に合意し、同日のIOC臨時理事会で承認された。

 ■自粛の週末、鉄道利用激減

 新型コロナウイルスの感染拡大を阻止するため、不要不急の外出や東京方面への移動を自粛する要請があった週末、鉄道利用者が激減した。JR東日本が30日に公表した集計では、28日の東京駅の利用者は前年比で18%、上野駅は18%、新宿駅も24%まで落ち込んだ。

 ■2月の外国人宿泊40%減

 2月に国内の旅館やホテルへ泊まった外国人旅行者は前年同月比40.4%減の延べ492万人だったことが31日、観光庁の速報値で分かった。新型コロナウイルス感染症の拡大で訪日客数が落ち込み、減少率は東日本大震災が影響した2011年6月(44.6%)以来の大きさだった。

 ■年度末株価、2年連続下落

 2019年度最後の取引となった31日の東京株式市場は、日経平均株価の終値が前年度末に比べ2288円80銭安の1万8917円01銭だった。新型コロナウイルスの感染拡大が打撃となり、リーマン・ショックが起きた08年度以来11年ぶりに2年連続で前年度末の水準を下回った。

 ■3月短観、景況感7年ぶりマイナス

 日本銀行が1日発表した3月の企業短期経済観測調査(短観)は、大企業製造業の最近の景況感を示す業況判断指数が昨年12月の前回調査から8ポイント下落のマイナス8となった。マイナスは2013年3月以来7年ぶり。新型コロナウイルス感染拡大による経済活動の停滞が直撃した。

 ■入社式中止、短縮開催も

 企業や官公庁で1日、若者たちが新たに社会人の仲間入りをした。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、入社式の中止や延期が相次いだ。時間を短縮するなど、感染防止策を取った上で開催したケースも。先行きが不透明になり、内定取り消しなど雇用に影響も出始めた。

 ■テルモ、人工心肺の生産倍増へ

 医療機器大手のテルモは1日、ECMO(エクモ)と呼ばれる人工心肺装置の生産台数を2倍程度に増やす方針を明らかにした。静岡県の富士宮市と長泉町の3工場で年間百数十台程度を生産しているが、早期に100台程度を上乗せして生産できる態勢を整える。

 ■コロナ減収企業に税制支援案

 自民、公明両党は2日、新型コロナウイルスの感染拡大による日本経済への影響を和らげるため、緊急経済対策に反映する税制支援策をまとめた。売り上げの急減した中小企業への固定資産税の減免のほか、法人税や消費税の納付猶予が柱。消費税の減税は見送った。

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