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コロナで店舗休業 楽天携帯、厳しい船出

 楽天は8日、携帯電話事業への本格参入となる有料サービスを開始した。月額料金は2980円(税別)と携帯電話大手3社の大容量プランの半値以下に抑えており、「第4の携帯」の参入により業界の値下げ競争につながるかが焦点。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、東京や大阪など大都市圏の楽天モバイルショップは臨時休業を余儀なくされており、厳しい船出となった。

 楽天の料金プランは1つのみで、三木谷浩史会長兼社長は「革新的で衝撃的な価格戦略を実現した」と強調する。データ通信も自社で通信網を整備したエリアでは無制限とした。課題は自社通信網の狭さで、当初は東京、名古屋、大阪などと限定的で、それ以外の場所ではKDDI(au)の通信網を借りる。auのエリアでは2ギガバイト(ギガは10億)までという上限を設けていたが、5ギガバイトまで引き上げる。超えた場合は通信速度が低下する。速度を落とさずに利用するには1ギガバイト当たり500円で購入する必要がある。

 楽天は「基地局整備は計画を大幅に前倒しできる」としており、令和3年3月までに各都道府県に回線エリアを広げるとするが、大手と同等のエリアを確保するには時間がかかるとみられる。

 また現在、NTTドコモの回線を利用して運営している格安スマートフォン事業は4月7日に新規受け付けを停止。サービスは当面継続するが、利用者には今回新たに始める携帯電話事業への移行を促す。

 300万人を対象に最初の1年間の利用料を無料とするキャンペーンも用意したが、新型コロナの感染拡大を受け、全国に568カ所ある楽天モバイルショップを順次休業しており、希望者にはインターネットでの申し込みを呼び掛けている。

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