トップは語る

キングジム アクティブシニアに洗練した商品を

 キングジム社長・宮本彰さん(65)

 --4月からシニア市場に参入し、新ブランド「arema(アレマ)」を立ち上げた

 「国内の文具市場は減少傾向が続いている。少子高齢化の流れで、学童向け文具の市場が縮小しているほかオフィス内のペーパーレス化が進み、看板商品だったオフィス用ファイルの売り上げに影響している。こうした中で新事業を模索し、新しいターゲットとしてシニア世代を狙わなければ、今後の成長は見込めないと判断した」

 --新たなシニア向け商品の特徴は

 「主にアクティブシニアが対象。第1弾の商品は集音器や身の回り品などをひとまとめにするファイルで始め、今後はデジタル文具の技術を生かし、暮らしのシーンの中でちょっと不便だなと感じることを解消する商品群を出したい。販路も家電量販店やホームセンターなど、デジタル文具と共通部分が多く、従来のサプライチェーン(供給網)を活用できる」

 --先行するメーカーとどう差別化していくか

 「今のアクティブシニアは、若者時代にハンバーガーやコーラなど高度成長期の文化を享受した世代でもあり、『自分はまだ現役』という意識も強く、従来のシニア向け商品に抵抗感を覚えている世代だ。当社はこれまで現役世代をターゲットにしていた経験も生かし、年齢による不便について、シルバー向けのイメージではない商品で、スタイリッシュかつ手軽に解決することで、シェア獲得を図っていきたい」

 --販売目標などはあるか

 「集音器とまとめファイルは初年度で計2万5000個。商品群を増やしていき、ブランドとしては5年後に年間10億円以上の売り上げ規模に育てていきたい。まずはアイテム数を着実に増やしていき、ブランドとしての確立を目指したい」

【プロフィル】宮本彰

 みやもと・あきら 慶大法卒。1977年キングジム入社。常務取締役総合企画室長、専務取締役などを経て、92年から現職。東京都出身。

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