金融

供給網の滞留資金の活用支援 JPモルガンが中小企業向けに

 米銀JPモルガン・チェースは、世界のサプライチェーン(供給網)内に滞留する数兆ドルに上る資金が解き放たれるよう支援する。

 運転資本ソリューションを提供するテクノロジー企業、米タウリアとの提携を通じ、投資適格級の大企業を顧客とする小規模のサプライヤー企業に流動性が再分配されるよう手助けする。

 サプライヤー企業に資金が流れ続けるよう、これら大企業は自社資金で早めに支払うか、JPモルガンのバランスシートを利用するか選ぶことになるという。

 このパートナーシップは昨年秋から続いているが、新型コロナウイルス感染拡大で世界のサプライチェーンが混乱し、各国政府があらゆる規模の企業を支援するため異例の措置を取らざるを得ない状況にあって、こうした支援の必要性は切実となっている。

 投資適格級企業はこの2カ月間、債券市場や与信枠を通じ比較的低コストで多額の資金にアクセスしてきたが、中小企業は選択肢が限られコストも高い。

 JPモルガンの貿易担当グローバル責任者、スチュアート・ロバーツ氏は、タウリアのネットワークを活用することで、中小企業がより低い金利で、他の可能な手段よりも短い時間で資金にアクセスできるよう支援することが可能になると述べた。同氏によると、この提携は今週正式に発表される予定。

 タウリアのセドリック・ブルー最高経営責任者(CEO)によると、企業は年間120兆ドル(約1京2900兆円)余りの取引を完了しているが、そのうち20兆ドルが常時サプライチェーン内で支払い待機状態だという。中小企業が高い金利で地元銀行の与信にアクセスするのに数日ないしは数週間かかるが、顧客は90秒以内に資金にアクセスできるようになると述べた。(ブルームバーグ Molly Smith、Michelle Davis)

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