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中元商戦 密避け様変わり 売り場面積拡大、通販強化

 百貨店のお中元商戦が本格化している。新型コロナウイルス感染防止のため、顧客や従業員の密集回避策を取るなど販売現場は様変わり。各社はインターネット通販や、外出を控えて自宅で過ごす「巣ごもり消費」への対応も強化している。

 日本橋三越本店(東京)は2日に特設売り場を開設。密集を防ごうと売り場面積を例年の1.5倍に拡大した。商品を紹介する店員はマスクとフェースシールドを着けて接客し、試食は取りやめた。担当者は「安心を最優先した」と話す。

 大丸松坂屋百貨店は各店舗で商品見本の展示を取りやめ、ネット通販サイトでの購入を呼び掛けている。ネット通販で取り扱う商品を例年より約2割増やし、売り上げは2倍ほどで推移しているという。店舗でも注文はできる。

 そごう・西武は巣ごもり需要を取り込もうと、レンジで温めるだけで食べられる総菜などを充実させた。広報担当者は「直接会えない分、ギフトで人とのつながりを実感してほしい」と話している。

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