動き出した働き方改革

橋下徹氏×石橋博史氏(2-2)付加価値生む余裕のある働き方 (2/2ページ)

 橋下「仕事の密度の問題ですね。高度成長時代は労働時間をかけることが生産性の向上につながっていましたが、今は、労働時間以外の余裕時間でいかに付加価値を生んでいくかが重要ですね。これからは仕事を効率化し労働時間を短縮したり長期休暇を取らせたりして、そのような余裕のある労働が生産性を向上させ、日本の経済を回していくということを、ぜひ経営者の皆さんには理解してほしいですね。料理人の世界(飲食店)も同じで、長時間営業して従業員がヘトヘトになっているお店よりも、短時間営業で従業員に余裕のあるお店の方が、高サービス・高単価であることが多いですよね」

 石橋「ぶっちゃけて言うと、これまでの日本の企業の生産性向上策は基本的にリストラだったんです。でも、私の持論は、人を粗末にしてはいけないということなんです。今回、日本働き方会議で取り上げるプログラムは、人の再生、リノベーションができるようなシステムなんです。政治の世界でさまざまな改革を成し遂げてこられた橋下さんにも、この改革プログラムを実践する現場をぜひ見ていただきたいと思っています」

 橋下「ありがとうございます。石橋さんがミクロの視点で働き方改革の具体的な実践案をどんどん出して、実行していかれるなら、ぜひ応援したいと思います。僕は大阪で、知事、市長をやってきて一定の成果を出したという自負があります。今はコメンテーターという“言うだけ”の立場ですが、やはり経験上、言うだけじゃ物足りないなという気持ちがあるんです。そんな時、僕がずっと関心を持っていた『生産性向上』、これを実際に実行していくいいチャンスをいただいて、本当にうれしく思っています。そんな経緯で、今回、日本働き方会議の名誉座長を引き受けさせていただきました。チームとして頑張っていきたいと思っていますので、よろしくお願いします」

 石橋「日本経済の発展と、全ての働く人の幸せのために、一緒に頑張っていきましょう。今日はありがとうございました」

 橋下「こちらこそ、ありがとうございました」

【プロフィル】橋下徹

 はしもと・とおる コメンテーター、弁護士。1997年弁護士登録。98年橋下綜合法律事務所開設。多くのテレビ番組にレギュラー出演し人気を博す。2008年、大阪府知事。10年、地域政党「大阪維新の会」を結成し代表に就任。11年、大阪市長。旧態依然とした因習打破を掲げ、年代を超え多くの支持を得る。

【プロフィル】石橋博史

 いしばし・ひろし 一般社団法人可視経営協会代表理事、システム科学代表取締役社長。1986年システム科学を設立、代表取締役に就任。業務革新の実践および支援ツール「HIT.s法」の開発・導入・コンサルティングを推進する。2010年「業務プロセス可視化法およびチャート作成システム」で特許を取得。11年、一般社団法人可視経営協会を設立、代表理事を務める。

【用語解説】日本働き方会議

 実践に基づくIT技術と革新マネジメントで日本の全ての企業と働く人を元気にしようと、2020年4月1日にシステム科学、一般社団法人可視経営協会、フジサンケイビジネスi.(日本工業新聞社)が設立した。

 本部を東京都文京区に置く。ホームページのアドレスはhttps://jwc-kaikaku.jp/

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