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ヤフーとLINE、統合に遅れ コロナ影響 独禁法審査に一部手間取る

 ヤフーの親会社Zホールディングス(HD)と無料通信アプリのLINE(ライン)は30日、新型コロナウイルスの影響で一部の国で独禁法に基づく審査に時間がかかっているため、今年10月を予定していた経営統合が遅れると発表した。新たな統合時期は未定。当初の予定では、ZHDの親会社のソフトバンクと、LINEの親会社の韓国IT大手ネイバーが共同で、6月までにLINEのTOB(株式公開買い付け)を開始することを目指していた。東京証券取引所からの指摘を受けて公表したという。

 両陣営は日本の公正取引委員会の審査をはじめ、アジアや米国などの競争当局で、統合に必要な手続きを進めている。手続きを終えた国もあるが、複数の国で審査に時間がかかっているとみられる。

 インターネット業界は日進月歩で、統合の遅れは今後の戦略を大きく左右する。米巨大ITが圧倒的な市場に、日本発のIT大手が打って出る試金石になるだけに行方が注目される。

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