新トップに聞く

SBIグループ 新村光由社長、松尾茂社長

 SBIグループの保険事業を担うSBIインシュアランスグループ傘下のSBIいきいき少額短期保険とSBIリスタ少額短期保険の社長が6月19日付で交代した。就任した両トップに課題や展望などを聞いた。

 SBIいきいき少額短期保険・新村光由社長に聞く

 業績向上の勢いを止めない

 --同じグループのリスタ少短社長から転じた

 「いきいき少短が幹事、リスタ少短が非幹事となって2019年10月から両社の保険商品を共同で販売するようになった。このためのミーティングを定期的に行ってきた上、兼務の職員も多くいるので顔見知りが多く違和感はない。ただリスタとは規模が全く違うので組織的な対応を重視したい」

 --新型コロナウイルス感染拡大の影響は

 「非対面営業が中心なので、外出自粛による在宅時間が増えたことでペット保険を中心に契約件数は増加した。コールセンター要員の自粛影響で問い合わせなどに応えきれず、一時迷惑をかけたが、現在は解消した」

 --21年3月期の業績の見通しは

 「前期は収入保険料、保有契約件数とも着実に増加した。今期は収入保険料49億円(前期比3億円増)、保有契約件数13万5000件(3万件増)を目指す。ペット保険の伸びが貢献するとみている」

 --SBIグループでの位置づけは

 「グループ内にはいろいろな会社があり、案件を持ち込んでくれる。いきいき少短の業績は向上しており、この勢いを止めないのがミッションでもある。生命保険会社、損害保険会社では扱いが難しい規模にも対応できる少短の良さを発揮していきたい」

【プロフィル】新村光由

 にいむら・みつよし 慶応大経済学部卒。1991年三井生命保険(現大樹生命保険)入社。2008年SBIホールディングス入社し、12年日本震災パートナーズ(現SBIリスタ少額短期保険)社長、20年6月SBIいきいき少額短期保険社長。52歳。栃木県出身。

 SBIリスタ少額短期保険・松尾茂社長に聞く

 法人依頼に応える商品提供

 --共同販売の保険引き受けをどう生かす

 「以前は地震補償だけだったが、死亡、医療、ペットも加わり大きく変革した。2020年3月期は収入保険料が4億5000万円と前期比10%伸びた。今期は共同保険により50%以上増加する見込みだ。また、いきいき少短は個人向け、リスタ少短は法人向けと棲み分けられたので、この分野をどう伸ばすかが重要だ」

 --検討していることは

 「『ミニリスタ』という震度6強以上の地震が発生すると保険金を支払う、いわゆるインデックス保険を他社に先駆けて発売。今後は地震補償に限らず、法人などの依頼に応じて台風や水害などに対応して風量や風速といった数値をトリガーに保険金を支払う商品も提供できる」

 --コロナ禍の影響は

 「地震補償を扱っているため不動産の引き渡しの遅延が多少見られるが、新規取引先の開拓もあって大きな影響はない。新規着工戸数は低迷が予想されるが、アフターコロナによる住み替えやリフォーム需要も増える可能性もあり悲観していない」

 --SBIグループをどう生かす

 「グループのさまざまな法人部門から『こういう保険ができないか』という照会や依頼も多い。少短は小回りがきくので、保険商品を通じて中小法人や地方創生に貢献したい」

【プロフィル】松尾茂

 まつお・しげる 早稲田大政治経済学部卒。1994年安田生命保険(現明治安田生命保険)入社。2010年SBIホールディングス入社し、13年SBIいきいき少額短期保険執行役員。取締役などを経て20年6月SBIリスタ少額短期保険社長。49歳。福岡県出身。

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