ハザードマップ

ホワイト・ベアーファミリー/小川カントリークラブ

 旅行業界やゴルフ場をコロナ直撃

 ▼ホワイト・ベアーファミリー 旅行業を展開しているホワイト・ベアーファミリーと関連会社のWBFホールディングスは6月30日、大阪地裁に民事再生法の適用を申請した。

 ホワイト・ベアーファミリーは1977年、創業者が大学在学中に企画したスキーバスツアーをきっかけに80年に旅行業登録、81年の法人化を経て業歴は43年に及ぶ。関西の中堅旅行業者として国内主催旅行「しろくまツアー」「ジオツアー」、海外主催旅行「ハッピーホリデー」を看板商品とする。ホテル業、レンタカー事業、EC事業なども展開、近年はインバウンド(訪日客)需要を取り込み、事業を拡大してきた。

 しかし、今年に入り新型コロナウイルスの世界的な蔓延(まんえん)を受けて出入国の制限や国内での外出自粛などが旅行業界を直撃。緊急事態宣言による旅行・出張の自粛の影響で運営ホテルは予約や旅行申し込みの大量のキャンセル、新規予約の大幅な減少に見舞われた。

 新型コロナウイルス感染症の影響が想定外に長期化・拡大すると見込まれたため、今回の措置となった。

 WBFホールディングスは、ホワイト・ベアーファミリーを中核とするWBFグループの持ち株会社として、各事業会社の管理業務を手掛けていたが、ホワイト・ベアーファミリーに連鎖した。同社に対しては、星野リゾートがスポンサーとして支援を表明している。

 ▼小川カントリークラブ 小川カントリークラブは6月26日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。

 27ホールのゴルフ場「小川カントリークラブ」を運営。関越自動車道の嵐山・小川インターチェンジ近くの好立地だが、ゴルフ人口の減少や近隣ゴルフ場との競合激化、天候不順なども重なり利用客は減少傾向となっていた。

 今年に入り、新型コロナウイルスの影響で売り上げが大きく減少し、民事再生による再建を図ることとなった。

【会社概要】ホワイト・ベアーファミリー

 ▽本社=大阪市北区

 ▽設立=1981年5月

 ▽資本金=8375万円

 ▽負債額=約351億円(関連会社含む)

【会社概要】小川カントリークラブ

 ▽本社=埼玉県比企郡小川町

 ▽設立=1964年5月

 ▽資本金=9600万円

 ▽負債額=約25億円

 〈チェックポイント〉

 ホワイト・ベアーファミリーはインバウンドを追い風にホテル・レンタカー事業にも乗り出したが、キャンセルが相次いだ。小川カントリークラブは新型コロナウイルス関連では2社目となるゴルフ場の破綻。経営悪化に苦しんでいたところ、プレー客の減少が決定打となった。

 緊急事態宣言が解除され、1カ月が経過した。企業活動は徐々に平時を取り戻しつつあるが、「新しい生活様式」への対応も求められている。一方、感染拡大は第2波とも呼べる段階に入り、終息が見通せない。コロナ関連破綻は、疲弊した企業の脱落を中心に増加が避けらず、状況によってはそのピッチを早める可能性も高まっている。(東京商工リサーチ常務情報本部長 友田信男)

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