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グーグルが中国などで新規クラウド計画断念 政治的リスク回避

 米IT大手グーグルは9日までに、中国など政治的に慎重な対応が求められる国で大規模な新規クラウドサービスを提供する計画を断念した。従業員2人が明らかにした。地政学的緊張や新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)への懸念などが理由だという。こうした市場でビジネスを確保する難しさが浮き彫りになった。

 従業員によると、グーグルは5月に「アイソレーテッド・リージョン」として知られるこの取り組みを中止。国内のデータを管理したいという各国の要望に対応することを目指していた。従業員の1人は今回の決定が「大規模な戦略転換」と見なされていると指摘。世界各地で多数の従業員がこの取り組みに関与していたという。

 従業員2人によると、米中間の緊張が高まる中、グーグルは2019年1月に中国の「アイソレーテッド・リージョン」計画の一時停止を決定し、その代わりに欧州・中東・アフリカの潜在顧客を優先し始めた。しかし、同プロジェクトは今年5月に完全に中止となった。グーグルはそれ以降、中国に参入するために縮小したクラウドサービスを検討しているという。

 グーグルの広報担当者はこの記事の発表後、地政学的懸念や新型コロナが理由でこの取り組みが中止されたわけではないとコメント。また、同社は中国でグーグル・クラウド・プラットホームを提供する選択肢を検討していないと述べた。(ブルームバーグ Ryan Gallagher、Mark Bergen)

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