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AIカメラで発熱を自動判別

 凸版印刷、イベント向け感染症対策強化

 凸版印刷はイベント向け感染症対策ソリューションを強化すると発表した。5月から、マスク着用の有無や混雑検知をAI(人工知能)カメラで自動判別する「AIカメラを活用した感染症拡大抑止サービス」を提供しているが、発熱検知の新機能を追加した「AIカメラによるマスク装着・発熱検知・混雑検知サービス」を提供。イベント来場後の感染症拡大抑止策を目的とする「感染発生情報のLINEを活用した配信サービス」も新たにラインアップした。

 マスク装着・発熱検知・混雑検知サービスは、AIカメラを活用することで、イベント来場者のマスク装着や発熱の有無を自動で判定。マスクを装着していなかったり、発熱があったりした場合は受付にアラートを表示する。来場時のマスク装着徹底や発熱者の発見を効率的に行える。

 トッパン小石川ビル(東京都文京区)で、入場者のマスク着用の有無をAIカメラで自動判別する実証実験を4月24日~5月7日に実施し、99.3%まで検知できたという。

 サービスは、AIカメラを活用した画像解析によって判定を行っており、AWLとの協業によって実現した。同様の技術を用いて人口密度を計測する混雑検知もできる。価格は、初期費用が110万円から、運用費用が月額3万3000円から。

 一方、感染発生情報配信サービスは、イベント会場に設置されているポスターや掲示物上のQRコードをスキャンすると、来場者がLINE公式アカウントに友だち登録され、感染が発生した際にイベント主催者から一斉に感染情報を配信する。イベント会場で個人情報を扱うことなく、来場者に感染情報を伝達できる点が強みという。

 凸版印刷が培ってきたデジタルマーケティング事業のノウハウで、導入事業者のアカウント立ち上げから配信作業などの運用まで一括でサポートする。

 価格は初期費用が100万円。感染発生時の配信費用は別途見積もりとなる。(インプレスウオッチ)

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