金融

大阪で総合取引所が始動 JPX、先物市場活性化目指す

 日本取引所グループ(JPX)は27日、傘下の大阪取引所で金などの商品先物の取り扱いを始め、デリバティブ(金融派生商品)と商品先物を初めて一元的に取引する総合取引所が始動した。国内の商品先物取引は低迷が続いており、投資家の利便性を高めることで市場の活性化を目指す。大阪取引所では、金先物の1グラム当たりの指標価格が一時6594円を付け、取引時間中として過去最高値を更新した。

 昨年子会社化した東京商品取引所から金などの貴金属のほか、ゴムやトウモロコシを移管し、いずれも27日に取引を開始。原油や電力などエネルギー関連の商品先物は引き続き東京商品取引所に残る。

 これまで、取引には商品先物とデリバティブで別々の口座が必要だったが、同一口座で両方を売買できるようになる。JPXの清田瞭最高経営責任者(CEO)は「業界の総力を挙げて市場を拡大するチャンスだ」と話している。

 大阪取引所はこれまで国債先物などデリバティブが専門。一方、商品先物は東京商品取引所が担ってきた。

 日本では商品先物とデリバティブの売買を規制する法律が分かれていることなどが総合取引所化を阻む要因となってきたが、海外では両方を扱うのが主流。「日本は後れを取っている」との危機感が政府や関係者の背中を押した。

 この日の取引では、米中対立の激化や新型コロナウイルス感染拡大に伴い、有事の安全資産とされる金の需要が高まり、価格が上昇した。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus