第34回 先端技術大賞

世界のひのき舞台で輝く人材の創出期待 (1/3ページ)

 優れた研究成果をあげた理工系の学生や企業の若手研究者、技術者を表彰するフジサンケイビジネスアイ主催の「第34回独創性を拓く先端技術大賞」。今回は社会人部門で人工衛星による人工流れ星の研究・開発と事業化に取り組む株式会社ALE(エール)の岡島礼奈社長らが最優秀の経済産業大臣賞に輝き、学生部門では東京大学大学院博士課程3年の西早辰一さんの「高品質トポロジカル半金属薄膜における量子化伝導現象の開拓」が文部科学大臣賞を受賞した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で表彰式は中止となったが、各賞受賞者には賞状と副賞の研究奨励金が贈られる。(所属などは2020年3月末現在)

【社会人部門】

 経済産業大臣賞

 株式会社 ALE・岡島礼奈さん

 人工衛星を用いた人工流れ星の生成技術 ~中間圏観測による気候変動・気象予測精緻化と宇宙エンターテインメントの両立~

 このたびは経済産業大臣賞という大変栄えある賞を頂戴し、誠にありがとうございます。共同研究者である東北大学の★原聡文先生をはじめ、審査員の方々、この事業に関係する方、いつも応援してくださっている方、すべての方に感謝致します。弊社は、「科学を社会につなぎ宇宙を文化圏にする」をミッションに掲げ、「人工衛星による人工流れ星」の事業化を目指してまいりました。

 この人工衛星による人工流れ星の実現には、2つの側面があります。人工流れ星の発光現象を観測し中間圏の大気の状態を解析・提供する気候変動・気象予測精緻化のためのデータサービス事業と、人工流れ星そのものを“見て楽しむ”世界初の宇宙エンターテインメント事業です。それを実現することで、官需に依らない民需(=市場からの資金調達を可能とする)宇宙開発利用の事業モデルを確立し、科学と工学の加速度的な発展を実現しようとしております。

 また、さらにその先には、人類の活動圏が地球の外へと拡大して、宇宙に眠る無限の科学知識を発見、蓄積、応用できるようにすることで、人類の持続的な発展に貢献することを目指しています。われわれは小さなスタートアップですが、東北大学の★原先生をはじめとし、様々な大学、機関、企業とオープンイノベーション体制で事業を進めてまいり、ALE-1、ALE-2という2機の人工衛星を打ち上げることに成功いたしました。

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