訃報

李登輝元台湾総統が死去 親日家、関係発展に尽力

 台湾初の本省人(台湾出身者)総統で、総統直接選挙などの民主化を推進し「台湾民主化の父」と呼ばれた李登輝(り・とうき)元総統が7月30日午後7時24分(日本時間同8時24分)、多臓器不全などのため台北市内の病院で死去した。97歳。同病院が明らかにした。在任中の1999年に「二国論(中台は特殊な国と国の関係)」を発表し、中国から「独立派」と批判された。親日家として知られ、日台関係の発展に尽力した。

 今年1月15日の誕生日前日には独立志向の与党、民主進歩党(民進党)所属で総統再選を果たした蔡英文総統がお祝いに訪れて面会していた。蔡氏は7月30日、李氏死去に「最も深い哀悼」を表明し、総統府と関係部門に対して葬儀などで家族の支援に全力で当たるよう指示した。

 李氏は日本統治下の1923年、現在の新北市で生まれ、京都帝大(現京大)に入学。「22歳まで日本人だった」と公言する親日家だった。戦後、台湾に戻り台湾大を卒業した。蒋経国元総統に引き立てられ政界入り。88年1月、蒋氏の死去に伴い副総統から総統に昇格した。

 初の本省人総統に対し、権力中枢の外省人(中国大陸出身者)勢力が抵抗する中、強い指導力を発揮した。

 民主化を進め、96年に総統直接選挙を実施。李氏の当選阻止を狙う中国がミサイル発射を含む軍事演習により威嚇する中で当選し、初の民選総統に。2000年に退任した。(台北 共同)

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