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ペット熱にメディア広告マネー流入で経済も潤す 関連ファンドも急騰 (1/2ページ)

 コロナ禍で起こったにわかペットブーム。その余波はソーシャルメディアに広がり、写真共有アプリ「インスタグラム」上には多数のフォロワーを持つ「ドッグ・インフルエンサー」が続々と誕生し、広告主を引き付けてやまない。また、投資の世界では動物関連銘柄を組み込んだ投資信託(ファンド)が好調な運用成績を上げ、米大手金融機関アナリストらはミックス犬の価格上昇に注目している。

 子犬が圧倒的人気

 新型コロナウイルスの感染対策による外出自粛中に孤独を癒やしたり、在宅勤務の期間を生かして子犬を育てようとしたりする人々でペット需要は急増している。定評のあるブリーダーの元の順番待ちリストは長くなり、子犬の里親や販売サイトの検索数は3月以降、急増した。保護犬の里親になる人も増えてシェルターの犬はほとんどいなくなった。

 新米飼い主らは、ネットで犬を探した後はペットの様子をシェアすることに意欲的だ。ダックスフントとワイマラナーの飼い主で2013年にインスタグラムのアカウント(@harlowandsage)を始めたブリットニー・ベガさんは「友人は皆、最近犬を引き取っている。アカウントを始めなければならないかのようだ」と話す。

 パンデミック(世界的大流行)が犬を飼うのに良い機会だとすれば、飼い犬のファンを作るのにも好機といえる。自宅待機で人々がインターネットに費やす時間が増えているからだ。3月末に行われた世界のネットユーザー調査では、43%がパンデミックでソーシャルメディアの閲覧が増えていると回答。その時間はストリーミング映画やテレビ番組の視聴に次いで2番目に多かった。

 ちなみに米国ではインスタグラム上でもそれ以外でも、猫より犬の方が好まれており、現時点では子犬が圧倒的人気を誇る。ソーシャルメディア分析・モニタリングツールのクラウドタングルによれば、3月最終週に子犬関連の投稿数は過去1年の週間平均から38%と大幅に増えた。「犬」の投稿数は11%増とやや緩やかな伸びで、「猫」はさらに小幅の9%増にとどまった。

 元弁護士のロニ・エドワーズ氏は、アカウントを始める人やフォロワーの増加がドッグ・インスタグラムの価値を高めていると指摘する。同氏は15年にペットの魅力を収益化したい飼い主の代理人を務めるペット専門タレント会社「ザ・ドッグ・エージェンシー(TDA)」を設立した。

 媒体資料のポータルサイト「メディアレーダー」によれば、本来広告にとって厳しい年にあっても、ペット関連ブランドは明るい材料になっている。1月から3月23日の間にデジタルやテレビ、印刷物の広告宣伝費は前年の同じ時期から51%増えた。

 フォロワー9.7万人

 旅行や美容、飲食、ファッションといったインスタ映えする他の業界がソーシャルメディア戦略を「ステイホーム」の世界に適応させるのに四苦八苦する中、愛らしい動物たちは依然、物議を醸すことなく広告主を魅了し続けている。

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