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日産スペイン工場閉鎖1年延期 来年12月に、労組と合意

 日産自動車によるスペイン・バルセロナ工場の閉鎖方針をめぐり、日産と労組は5日、閉鎖を当初予定した今年12月から来年12月に1年延期することなどで合意した。地元メディアが伝えた。

 バルセロナ工場は1983年に操業を開始。新型コロナウイルス感染拡大に伴う需要減で経営に打撃を受けた日産は5月に閉鎖方針を発表。労組側は反発し、工場でのストライキを続け、首都マドリードでもデモを実施した。

 労組側との合意を受け、日産はそれまで解雇を実施せず、従業員への補償に計約4億ユーロ(約500億円)の費用が見込まれることとなった。

 当初は約3000人の従業員が職を失うと見込まれたが、日産は部品保管や技術関連の一部施設の維持を決め、影響するのは約2500人となった。スペインの中央政府やバルセロナが州都のカタルーニャ自治州政府は、閉鎖までの間に日産の工場を引き継いで地元に雇用を生む新たな企業の誘致を図る。(パリ 共同)

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