金融

年金運用、株価上昇で12兆円黒字 GPIF4~6月期は最高益に

 公的年金の積立金を運用している年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の4~6月期の運用実績が12兆円台の黒字となったことが分かった。1~3月期は四半期ベースで過去最悪の約17兆円の赤字だったが、一転して過去最高の収益となった。新型コロナウイルスの感染が広がる中、米国などが4月ごろから経済活動を再開し国内外の株価が上昇したことが要因だ。

 GPIFは主に国内外の株式、国内外の債券という4つの資産に分散投資している。国内外の株式比率が合わせて50%を占めているため、株式市場の値動きによってGPIFの運用実績が大きく左右される。これまで四半期ベースで最大の黒字額は、2016年10~12月期の約10兆円だった。

 19年度の運用状況は4~6月、7~9月、10~12月の各期で黒字だった。今年1~3月期は感染拡大を受け、世界経済と企業収益の先行きへの懸念から国内外の株価が下落し、17兆7072億円の大幅赤字に転落した。

 GPIFの宮園雅敬理事長が今月5日に開かれた厚生労働省の社会保障審議会(厚労相の諮問機関)の部会に出席し、今年4~6月期について「株価は3月末までの一時的な落ち込みから回復した」と説明。同時に「新型コロナの影響は進行中であり、慎重に運用していきたい」と述べ、感染再拡大に警戒感を示した。

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