金融

中国系米国人の幹部が辞任 米最大の公的年金基金

 米最大の公的年金基金、カリフォルニア州公務員退職年金基金(カルパース)は6日までに中国系米国人のベン・メン最高投資責任者(CIO)の辞任を発表した。辞任理由を「今は健康と家族に集中するのが重要だ」としている。共和党議員がメン氏と中国当局との関係に疑念を持ち、調査を求めていた。

 英紙フィナンシャル・タイムズは6日、「金融系のブログがメン氏の個人投資に関する情報開示が不十分だったと指摘していた」と報じた。

 メン氏は中国生まれで米国の市民権を持つ。米金融大手などを経て、カルパースに入った。中国の国家外貨管理局の副CIOを3年以上務め、昨年1月にカルパースにCIOとして復帰した。

 ロイター通信によると、ポンペオ国務長官はカルパースが中国軍と取引がある企業に投資し、米国人を危険にさらしていると非難していた。

 共和党のバンクス下院議員は「メン氏の辞任は、カルパースが中国の軍産複合体に関連する企業への投資をやめる機会になる」との声明を出した。(共同)

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