トップは語る

NTTドコモ リモート社会への移行や5Gで貢献

 NTTドコモ社長・吉沢和弘さんに聞く

 --新型コロナウイルスの影響で販売店への来店者数は4月に前年の3割程度まで落ち込んだが、現在は

 「販売店での営業時間短縮を6月に平常に戻し、来店者数は8割まで戻った。ただ、4、5月の来客の減少が端末の販売にかなり効いている。昨年10月に携帯電話の販売ルールが変わって値引きが制限された影響もあり、今年度の端末販売台数は前年度より落ちる見通しだ」

 --第5世代(5G)移動通信システムの基地局整備計画に対する新型コロナの影響も懸念されていた

 「4、5月は部品や機材の納入が滞って建設工事が遅延し、4月の会見では来年6月までの1万局の計画が難しくなるかもしれないと発言した。ただ、6月には調達も安定してきており、計画をぜひ完遂したいと思う」

 --新型コロナで社会や経済構造に大きな変化が見込まれる中、NTTドコモが果たす役割は

 「リモート型社会へのシフトを前提にいろいろなことを考えなければならない。通信はさらに重要になるので今まで以上に安定的なネットワークを提供する。在宅勤務や遠隔授業、遠隔医療などが拡大する中、われわれが貢献できるチャンスがさらに増えてきている」

 --今までの延長上ではないサービスを提供できるか

 「例えば、マスクをしたまま人の入退室を顔認証したり、遠隔地にいる人とVR(仮想現実)空間上で3Dデザインの共同制作が行えるといった5Gサービスを顧客に提供し始めている。5Gによってビジネスやエンターテインメントで今までとは全然違う世界を提供できる」

 --働き方や商慣行の見直しにどう取り組むのか

 「テレワークを導入して時間や場所にとらわれない働き方ができることを実感できた。新型コロナの収束が見通せない中、しっかり定着させなければならない。他社のリモートワークをフォローするのもドコモの役割だ」

【プロフィル】吉沢和弘

 よしざわ・かずひろ 岩手大工卒。1979年日本電信電話公社(現NTT)入社。NTTドコモの取締役、副社長などを経て2016年6月から現職。群馬県出身。

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