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生命保険協会 コロナ禍で「契約者貸付利息免除」急増

 生命保険協会会長・根岸秋男さん(61)

 --新型コロナウイルスの感染拡大に伴う保険の特別取り扱いへの評価は

 「新型コロナのようなパンデミック(世界的大流行)は持続するリスクであり、いまだ予断を許さない状況だ。東日本大震災のときと比べ、契約者貸付利息免除の申し出が、特に事業保険加入者から大幅に増加している。また、一般の個人保険加入者からの保険料払込猶予期間の延長の申し出は足元でも増え続けている。これらの特別取り扱いは効果的だったと評価している」

 --コロナ禍を踏まえた契約者への支援策の方向性は

 「個社(明治安田生命保険)では、保険料払込猶予期間分の保険料返済について、分割返済などを始めている。協会としては、お客さまの声に耳を傾け、追加対策が必要と判断すれば検討する。会員各社の好事例取り組みを共有し、互いに参考にできるように橋渡ししたい」

 --コロナ禍で生命保険営業はどう変わるか

 「一言でいうと、『対面』と『非対面』のバランスが変わる。これまで非対面の割合は3割程度だったが、今後は8割程度になる。お客さまとのコミュニケーションや契約に関する手続きはメールやインターネットで可能となるが、契約を決断いただくときなど、対面が必要な場面もある。ニーズに合わせ、両方を融合させていく」

 --機関投資家としての投資先との対話や議決権行使に対する協会としての考え方は

 「上場会社や機関投資家に意見発信をするなど、後押ししている。スチュワードシップ・コード(機関投資家の行動指針)については、会員各社も積極的に取り組んでおり、情報開示も拡充している。個社の例でいうと、主にガバナンスの面でコードに対応してきたが、E(環境)やS(社会)についても対話を強化していく。コロナ禍も相まってSに注力する比率は高まっている」

【プロフィル】根岸秋男

 ねぎし・あきお 早大理工卒、1981年明治生命保険(現明治安田生命保険)入社。執行役営業企画部長、常務執行役などを経て2013年7月から社長。20年7月17日付で生命保険協会会長就任。埼玉県出身。

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