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三菱UFJ信託銀行 バーチャル株主総会のサービス拡大

 三菱UFJ信託銀行社長・長島巌さん(57)

 --4月に社長に就任した

 「経営方針は3つあり、まずは日本屈指の金融サービス業を目指したい。信託銀行として相続や年金信託などを伸ばしたい。2つめはグローバルに展開する資産運用、管理会社を目指す。3番目は『社会に貢献する』商品やサービスの創出だ。デジタル化や新型コロナウイルスの感染拡大もあって世界のニーズが変わる。変化に対応した新しいサービスを作っていく」

 --信託銀行は株主名簿管理など株主総会の運営事務を支援する証券代行を展開している

 「今年の株主総会は大きく変わった。会場に多くの人が来られなくなった。地方や高齢の株主から行けないけど、総会の様子が見たいという声が大きくなり、インターネットを使った『バーチャル株主総会』のニーズが高まった。日本の場合は法律でリアルな総会は必ず必要になるが、並行してバーチャル総会のニーズは今後も無くならないだろう。そこで来年度以降、最大で100社程度にサービスを提供できる体制を構築したい」

 --新型コロナで不動産のマーケットも変わった

 「信託銀行なので不動産の相談やリーシング(不動産の賃貸を支援する業務)などを手掛けている。在宅勤務やリモートワークの定着化でオフィスのスペースをどうしたらいいかといった問い合わせが増えている。企業の事情に応じて、本社オフィスの移転や縮小、サテライトオフィスを作るといった提案をしようとしている」

 --融資による資金繰り支援はグループの三菱UFJ銀行が手掛ける。信託銀行としての役割は

 「個人だと将来不安から相続などの相談が増えている。法人の顧客は目先の資金繰りだが、グループで役割分担している。今はそこまでのニーズはないが、信託機能を使って(企業資産の)流動化ができる」

【プロフィル】長島巌

 ながしま・いわお 慶大経卒。1985年三菱信託銀行(現三菱UFJ信託銀行)入社。執行役員、常務執行役員、常務取締役、取締役専務執行役員などを経て、2019年4月副社長。20年4月から現職。東京都出身。

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