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NEC NTTと資本提携、オープン化が鍵

 NEC社長・新野隆さん(66)

 --今年度で中期経営計画が終了する。手応えは

 「今年度の売上高3兆円、営業利益1500億円などを目標にかかげているが、昨年度に非常に良い成績を残せて、普通なら目標を達成できる状況の中で、新型コロナウイルスの感染拡大が始まった。特定の業種では設備投資が(後ろに)ずれており、当社も影響を受けている。海外の景気もどうなるか予断を許さない」

 --NTTと資本提携した理由に、通信網整備の新手法である「オープン化」の存在を挙げていた

 「これまで通信会社のシステムは垂直統合で、(特定のメーカーが一手に機器などを収めるため)他社が入り込みにくかった。当社もなかなか基幹システムを受注できず、一部の製品や部品があるだけでは勝負できなかった。これに対し、オープン化の下では水平分業に変わっていく。さまざまな組み合わせがあり得るので参入のチャンスが広がる。しかもNTTと開発した製品は当然、NTTが使う。使用実績を踏まえて海外に出ていける」

 --第5世代(5G)移動通信システムの領域では韓国サムスン電子や楽天とも組んでいる

 「サムスンとは海外市場開拓に向け、互いの製品を組み合わせて提供する。楽天とは彼らのシステムを海外展開する中で、当社のソフトなどさまざまな技術を組み込んで提供するが、NTTとの提携のように研究開発は含まれていない。提携内容は少しずつ違う。いずれにせよ、必ずオープン化がキーワードになる」

 --東京五輪のスポンサーを務めている

 「新型コロナの感染拡大で安全・安心がより大事な要素になろうとしている中、当社のセキュリティーや通信の技術が使われ、より世界にアピールできる。これまで以上の安全・安心を目指し、総力を挙げてサポートしていきたい」

【プロフィル】新野隆

 にいの・たかし 京大工卒。1977年NEC入社。常務、副社長などを経て、2016年4月から現職。福岡県出身。

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