トップは語る

フジキン 5W1H見直しで事業再構築

 フジキン社長兼最高執行責任者(COO)・野島新也さんに聞く

 --主力の半導体製造装置用バルブの受注が好調だ

 「第5世代(5G)移動通信システムやスマートフォン、データセンター向けなどの半導体需要が好調で、当社のバルブ受注も年内は高止まりが続くと予想される。2021年3月期は前期比約15%増の連結売上高1000億円を見込む。テレワークや教育分野でのオンライン化の進展などから来期の売上高はさらに7~8%程度伸びるだろう」

 --ベトナム工場でバルブ部品を増産する

 「政府の補助金制度『海外サプライチェーン多元化等支援事業』に採択され、部品の内製化率を高める。米中貿易摩擦のさらなる悪化なども想定し、サプライチェーン(供給網)の多角化によるリスク分散が狙いだ。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、中国やマレーシアから調達していた部品の一部で供給がストップしたこともあった。今期の設備投資額はベトナムだけで約15億円、国内や韓国も含めると約50億円を計画している」

 --ベトナムでのさらなる投資計画は

 「02年にベトナムに進出して以来、同国北部のハノイ近郊に2工場を設置し順次拡張してきた。今後は、同国中部クアンナム省にも進出する。数年内に研究開発型の工場を建設し、新規事業開発に取り組む方針だ」

 --新型コロナで経営方針は変わるのか

 「5W1H(いつ・どこで・だれが・なにを・なぜ・どのように)の全てを見直し、再構築する必要がある。新型コロナが収束しても間接部門のテレワークは続くだろう。一方、モノづくりの現場ではいわゆる『3密』を避けるために、自動化やロボット化など省人化ニーズがさらに高まる。大きく社会が変革するなか、バルブ中心の事業展開でよいのかなど当社の事業を見つめなおす良い機会であり、夢のある仕事をしていきたい」

【プロフィル】野島新也

 のじま・しんや 大阪工業大工卒。1976年富士金属工作(現フジキン)入社。ベトナム法人社長、取締役常務執行役員、常務取締役などを経て2010年4月から現職。神戸市出身。

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