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日本フルードパワー工業会 DX社会へ向け新技術に対応

 日本フルードパワー工業会会長・安藤毅さん(64)

 --コロナ禍という難局の中での会長就任となった

 「緊急事態宣言が発出されていたこともあり、書面審議による理事会での会長就任という異例の形となった。私自身は約40年前に東京計器に入社し、以来一時期を除きほぼ一貫して油圧技術に関わってきた。難局であり、その重責に身の引き締まる思いがする一方で、油圧産業に携わることはうれしく思う。コロナ禍で工業会活動は大きく制限されているが、業界の成長支援に向けた効率的で効果的な活動を検討、実施していく」

 --業界の現況をどうみるか

 「コロナ禍で4~6月の実質国内総生産(GDP)は7.9%減と経済環境は厳しい。油圧・空圧市場も大きな影響を受けた。ただ6月の鉱工業生産指数は5カ月ぶりに上昇、7月も前月比8.0%上昇した。自動車の世界販売や国内の工作機械受注には持ち直しの動きもみられる。油圧・空圧市場も厳しい状況だが、油圧は中国の建機向け、空気圧も中国を中心に半導体製造装置や医療機械向けが好調さを戻しつつある。国内では経済発展と社会課題解決に向け、政府が進める科学技術基本計画『Society5.0』にもあるロボット介護や自動生産、スマート農業などさまざまな分野で“新常態時代”にふさわしいイノベーションの誘発を目指している」

 --今後の展望をどうみるか

 「フルードパワー工業会では“会員のための工業会”という方針を掲げ、デジタルトランスフォーメーション(DX)社会に向けた新技術への対応や人材育成の強化、国際情勢や技術動向といった情報の“収集と発信”を活動の柱としている。水圧技術を含むフルードパワー技術の国際標準化をはじめ、工業会として進めていくべき重要な課題も多い。コロナ禍ではあるが、標準化委員会を核にオンラインの活用などの方策を検討していく」

【プロフィル】安藤毅

 あんどう・つよし 1981年東京計器入社。CSR推進担当兼社長室長、取締役執行役員などを経て2017年常務、18年から社長。19年日本フルードパワー工業会理事、20年5月から同会長。熊本県出身。

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