自動車

低料金リースで若者にもクルマの魅力を 

 ナイル・高橋飛翔社長

 ITサービスのナイルが提供する個人向け定額カーリース「カルモ」の契約件数が急増している。昨年12月に始めた中古車も好調で、取り扱う中古車を現状の1000台から早期に5000台に増やす。欲しいマイカーに出合える可能性を高めることで利用拡大につなげる。月額のリース料金も引き下げる。高橋飛翔社長は「リーズナブルにクルマを持てるようにすることで、多くの人が移動を楽しめる社会づくりに貢献する」と話した。

 --カルモを始めた理由は

 「マイカー通勤が多い中、クルマ保有の新たな選択肢として提案したかった。日本車は低燃費で性能もいい。新車オーナーの保有期間が約10年に延びている。しかし自動車ディーラーは3~5年での乗り換えを勧める。10年乗るならそれを前提にした月割りローンで車を持てば安くなる。そこで毎月決まった料金を支払うカルモを2018年1月に開始。主要国内メーカーの全車種を取りそろえていることもあって想定通りに伸びている。19年の契約台数は前年比5.9倍になった」

 --新型コロナウイルスの感染拡大が収まらないが

 「1~7月の全体契約件数は前年同期比5.6倍と好調だった。カルモは車種の選定から申し込みまでインターネット上で完結できるため、対面でなくてもクルマを持てる。自動車ディーラーに行って対面で商談する必要がないので、対面を嫌がるコロナ禍は追い風になった。他人との接触やモノの共有がコロナ感染を拡大させる恐れがあるとの認識から、ウィズコロナ時代はマイカーニーズが増えるとみている」

 --昨年12月に始めた中古車の取り扱いは

 「好調だ。新車に比べ納車が早いため、すぐ必要な人のニーズに合っている。このため取り扱い台数を現状の1000台(当初は500台)から早期に5000台に引き上げる。より多くのユーザーに『自分に合ったクルマに出合える』可能性を提供できるからだ。中古車は走行距離、前オーナーの乗り方、乗っていた地域などによって1台1台全て違う。『少しでも総額の安い中古車でリースを組みたい』『モデルチェンジ前のクルマに乗りたい』といったニーズへの対応を強化していく」

 --若者のクルマ離れを防げるのか

 「そのためにもリース料金を引き下げたい。現状は月額で新車は1万1700円から、中古車は1万円から提供しているが、まず中古で7000~8000円台を実現したい。金銭的に余裕がない若者はクルマ保有への優先度が低いが、クルマの魅力を理解すればクルマを持ちたくなるはず。そのためにも最終的に携帯電話の料金程度でクルマを持てるようにしたい。多くの人が移動を楽しめるようになる」

 --トヨタ自動車が定額制サービスに参入した効果は

 「トヨタ『キント』のCM効果などもあり、クルマのサブスクリプション(定額制)やカーリースへの認知は高まっている。カーリース市場が盛り上がっており、活性化につながるので大歓迎だ。キントと中古車店『ガリバー』を展開するIDOMの『ノレル』は契約期間3~7年に対し、カルモは7年以上の長期契約が94%を占めておりユーザーターゲットが違う。『長期のカーリースはカルモ』というユーザー認知が高まると期待している」(松岡健夫)

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【会社概要】ナイル

 ▽本社=東京都品川区東五反田1-24-2 東五反田1丁目ビル7F

 ▽設立=2007年1月15日

 ▽資本金=18億5800万円

 ▽社員数=158人(2020年4月末日現在)

 ▽事業内容=デジタルマーケティング事業、メディアテクノロジー事業、モビリティサービス事業

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