金融

不正引き出しでゆうちょ銀副社長謝罪 被害1811万円

 ゆうちょ銀行は16日、NTTドコモの「ドコモ口座」やソフトバンク系のペイペイなどの電子決済サービスを悪用した貯金の不正引き出しが109件・計1811万1000円確認されたと発表した。ドコモ口座による被害が82件・計1546万円を占めた。顧客基盤が厚いゆうちょ銀が狙われた形で、一連の不正発覚後、一つの銀行として最大の被害額となった。

 東京都内で記者会見したゆうちょ銀の田中進副社長は「ご迷惑をお掛けしていることをおわびします」と謝罪。決済事業者と協力して全額を補償すると明らかにした。

 不正があった決済サービスは6事業者で、ドコモ口座のほか、ペイペイで17件・計141万5000円、メルカリ系のメルペイで3件・計49万8000円、LINE(ライン)系のLINEペイで2件・計49万8000円の被害があった。キャッシュレス決済を手掛ける新興企業Kyash(キャッシュ、東京)は3件で計23万円、ペイパルは2件で計1万円だった。いずれもなりすましの取引を防ぐ「2段階認証」を導入していなかった。

【用語解説】2段階認証

 インターネットサービスの利用時にIDとパスワードを用いた本人認証に加えて、別の手段でも再度認証を行う仕組み。パスワードが盗まれた場合でも第三者による悪用を防ぐ効果があり、サービスの安全性が高まる。携帯電話に1回限り使える「ワンタイムパスワード」と呼ばれるコード番号を送り、本人に入力してもらう方法が多く採用されている。指紋や顔の識別による生体認証を使うケースもある。

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