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好調アパレルに3つの共通項 「快適さ・目的買い・郊外店」で明暗

 新型コロナウイルスの影響で販売が激減し、閉店や経営破綻が相次ぐアパレル業界。一方で、カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングや作業服大手のワークマンなど、コロナ禍でも順調に売り上げを伸ばしている企業もある。明暗を分けているキーワードは「快適さ」と「目的買い」「郊外店」だ。

 ユニクロの8月の国内既存店とインターネット通販の合計売上高は前年同月比29.8%増、来店客数も26.0%増と大きく伸びた。猛暑の影響で通気性の高い「エアリズム」など定番の夏物商品が好調だったほか、ゆったりとしたパンツやスカートが売れた。

 広報担当者は「家で過ごしやすい服としてユニクロブランドが選ばれている」と分析。マスクや人気漫画「鬼滅の刃」とコラボしたTシャツなども人気を集めており、「『この商品が欲しい』と目的買いするお客さんも多かった」と話す。

 ワークマンは8月の既存店とネット通販の合計売上高が10.9%増と4カ月連続で2桁増が続く。建設現場の作業員らが主力顧客だが、近年は一般客への販売にも注力。作業服をおしゃれに着こなす「ワークマン女子」が会員制交流サイト(SNS)上で話題となっている。猛暑で空調ファン付きウエアなども売れ、コロナ禍でも勢いは弱まっていない。

 一方、ユナイテッドアローズ(UA)は8月の既存店とネット通販の合計売上高が14.7%減。「ローリーズファーム」などのブランドを展開するアダストリアも同12.7%減と苦戦が続く。「都心部の店舗ほど客足の戻りが鈍い」(UA広報担当者)という。大和証券の川原潤シニアアナリストは「外出機会の減少でよそ行きの服が売れなくなっている一方で、在宅向きの快適な服や話題性のある商品は選ばれている。ユニクロのように郊外店比率が高い企業も強い」と指摘した。

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