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ユーアイパス、対コロナと省力化両立提案 AIやクラウド導入でRPA普及

 パソコンによる定型の事務作業を自動化するソフトウェア「ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)」を販売する、UiPath(ユーアイパス)=東京都千代田区=は、新型コロナウイルス感染症対策と省力化を両立させる新しい働き方を提案している。

 すでに在宅勤務における省力化や、自治体の申請処理の迅速化に貢献。今後は、従来のRPAに人工知能(AI)やクラウド機能を付加し、多様な業務を支えて働き方を支援していく。

 日清食品は、新型コロナの感染防止策として在宅業務が増え、商品の出荷作業が滞りかねなかった課題をRPAで改善した。

 従来の作業は、商品の出荷先別に印字した紙のリストを手作業で仕分けしてファクス送信していた。在宅勤務制度の導入に伴い、紙をPDFにしてパソコンから手動で仕分け、ファクス送信をしていたが、作業に手間がかかっていた。そこでRPAを活用して仕分けとファクス送信の作業を自動化することで、在宅業務の作業を1月当たり170時間削減できた。

 茨城県では、店舗の営業時間短縮などに協力した中小事業者への協力金支給業務について、RPAとAI-OCR(光学文字認識)機能を使い、紙の申請書類を手入力でなく自動的に入力する仕組みを採用。1件当たりの処理時間が約80%短縮できたことで、事業者に迅速な支払いを可能にした。

 両者ともにユーアイパスのRPAを導入しており、現場の担当者の意見をもとに、ユーアイパスの社員やパートナーがシステムの開発などを支援した。

 新型コロナの感染を防ぎ在宅勤務を支援するために、電子署名やペーパレス化、ウェブ会議などのデジタル技術が導入されているが、企業の中で対症療法的、局所的な活用にとどまっており省力化の効果は限定的だ。

 ユーアイパスは、AIとの連携やクラウド機能の導入などで、RPAの普及を目指す。同社の長谷川康一最高経営責任者(CEO)は「RPAを使ったコロナとともに生きる新しい働き方を提唱することで、法規制や業界の慣習によって変えることができなかった領域などを変革する機会としたい」と意気込んでいる。

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