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前田建設の不法投棄問題にくすぶる不安「レオパレスの二の舞に…」 (1/2ページ)

 準大手ゼネコン「前田建設工業」(東京)が工事を請け負った学生寮や校舎の壁の隙間に石膏(せっこう)ボードの端材を不法投棄していた問題が波紋を広げている。前田建設は「工事で出た石膏ボードの切れ端を壁の隙間に入れることは先方も了承の上だった」と主張するが、環境省は「産業廃棄物である石膏ボードをそのようにしておく行為は当時も今も違法」との見解を示す。関係者は「十分な説明を果たさなければ(施工不良問題で問題が膨らんで社長の辞任にまで発展した)レオパレス21の二の舞になりかねない」と指摘している。(荒船清太)

次から次へと…

 「明らかに、ゴミだ」

 今年5月、石川県輪島市にある日本航空高等学校石川の学生寮で水漏れ工事を請け負った建設コンサルタント会社「ウトロン」(東京都港区)の吉野章代表取締役は、取り外した壁の隙間からカビなどで真っ黒に変色した石膏ボードが次々と見つかったことを受けて、こう確信した。

 傍らには、使用済みの軍手なども無造作に落ちていたという。同じ敷地にある航空大学校も含め、校舎と学生寮の4つの建物で、壁を開けるたびに廃石膏ボードが見つかった。いずれも前田建設が施工・監理した建物。長年、建設工事に携わってきた吉野氏は「こんなに大量のゴミを壁の中に入れるなんて、聞いたこともない」とあきれる。

 そもそも契約成立せず

 環境省廃棄物規制課の担当者は「不法投棄事案は数多く経験してきたが、地面のなかに埋めるどころか、壁の中に入れ込む不法投棄事案は前代未聞。全く理解ができず、早急に処分すべきだ」と話す。

 産経ニュースが前田建設の投棄が廃棄物処理法違反にあたる可能性があると報じた翌日の9月7日、前田建設はプレスリリースを発表。「石膏ボードの端材が残置されていることを確認した」としたうえで、「多大なご迷惑ご心配」をかけたとして関係者に謝罪した。

 だが、石膏ボードを廃棄した行為自体については、両校を運営する学校法人日本航空学園との「合意により行ったものだと認識している」と主張。その上で「施工当時と現時点とでは問題意識に相当の隔たりがあるほか、発注者と当社の認識も異なるところもある」と説明し、国土交通省の裁判外紛争処理機関「中央建設工事紛争審査会」へ調停申請していると明かした。

 石膏ボードは一定の条件下だと硫化水素が発生する恐れがあるが、これについては「発生する恐れはないことを確認している」としている。

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