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無線給電、遠距離で実現へ マイクロ波を変換、名大など新技術

 名古屋大と金沢工業大は23日、電磁波の一種のマイクロ波を使った遠距離の無線給電実現に向け、受け取ったマイクロ波を効率よく電力に変換できる部品と装置をそれぞれ開発したと発表した。両大学の成果を組み合わせ、2022年度中に大電力を扱えるような実用性のある装置を作るのが目標。

 無線給電は、ごく近い距離ではスマートフォンなどを充電する方法として既に普及している。マイクロ波を使い遠距離の給電もできれば、例えば室内では持ち運んでいるスマホや、ロボット掃除機、屋外では飛行中のドローンなどへの充電が可能になる。

 大容量のバッテリーは不要となり、機器の小型化にもつながるとみられるが、電磁波に対する人体の安全確保といった課題もある。

 天野浩・名古屋大教授らは、青色発光ダイオード(LED)にも使われる窒化ガリウムを材料に、マイクロ波を電力に変換する電子部品を開発。ガリウムヒ素を使う従来の部品よりも多くの電気を流せ、高い電圧にも耐えられるという。

 金沢工業大のチームは、マイクロ波を電力に高効率に変換する装置を開発した。通常70%程度とされる効率が92.8%に上昇した。

 この装置にはガリウムヒ素の部品を使っており、金沢工業大の伊東健治教授は「窒化ガリウムを使った名古屋大の部品を組み込み、大電力を受け取れるような装置を実現したい」と話した。

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